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講演で私はよく「あと1年しか寿命がないとしたら、どうしますか?」とお尋ねします。きっと皆さんは
「あれもしておきたい、これもしておきたい。それとともに、気になる物を片づけたい」
と思われることがあるでしょう。
そういう発想を持って、するべきことを先延ばしにしない。
この考え方はリフォームや収納を考えるときにも役に立ちます。家のなかを片づけるのは、かなり体力・気力がいりますから、できるだけ早く取りかかりましょう。
実際、私かお伺いしたお宅で、おばあちゃんが急に亡くなったため、何か大事な物かがわからなくて、残された家族が困ったということがありました。平成7年の阪神大震災のときでも「どこに何かあるのかわからなくて、本当に必要な物が持ち出せなかった」という無念の声を聞きました。
必要な物とそうでない物の区別がついていなかったばかりに、いざというときに多くの人が混乱したのです。できればそうならないよう、必要ない物はどんどん処分する習慣を身につけたいものです。
日頃、自分がどれだけの物と暮らしているのか、納戸に何か入っているのかをもう一度、奥の古いダンボール箱まで引っ張り出して点検してみてください。そうすると、家に無くても困らない物がいっぱいあることに気づかれると思います。

反対に、必要な物もチェックすることができます。「家が狭い」と言う前に、まず死蔵品をつくらないことが大事なのです。
家のリフォームのついでに、ご主人も変身させましょう!仕事でリフォームをさせていただくときに、ご主人にもお会いすることになります。その機会に私は、そこのご主人にも「家に合わせて素敵になってほしいな」と思ってしまうのです。
たとえば、ご主人の服装を見て「今度は柔らかい素材で、ご主人を優しくダンディに見せる洋服にしましょうよ」とお話すると、今までそんなことを意識したことがなかったので新鮮だったのでしょうか、それだけで素直に「そうですね、選んでくれますか?」とおっしやいます。中高年の男性の場合、ヘアスタイルを含めて地味なファッションが多いですが、それについても「髪をこのくらい短く切ったほうが横から見たときに素敵ですよ」とか「メガネをこんなふうにしてください」とコーディネイトしてあげると、次にお会いすると、ご主人のほうから「この色のポロシャツは僕に似合いますか?」と聞いてこられることもあります。
そうして、今までに知り合いのご主人だけでもだいぶ変身させてきました。
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